中島 伽耶子    

Kayako Nakashima

  

 1990年京都生まれ。2020年東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。博士(芸術)。物事を隔てる壁や境界線をモチーフにしながら、人との分かり合えなさをテーマに作品を制作している。積極的に作品の中に変化を取り入れ、空間と作品とが一体となる、緊張感のある場所作りを目指す。

 作品の中での壁や境界線は、わからなさの象徴として登場する。壁を突破してくるのは、光や音などの変化する存在である。外敵から守るためなのか、もしくは何かを閉じ込めるためなのか、様々な要素を持つ壁が突破され、コミュニケーションが失敗することで、私達は改めて自身が立っている「場所」を意識できるのではないだろうか。何かが境界線を越える、この変化が持つ希望と暴力性を作品に取り込みたい。 

 近年は、光を素材として使用した日本の先駆者として、具体美術協会に所属していた田中敦子(1932–2005)の作品や環境を研究し、自然光だけではない様々な光や音の表現方法を模索している。 

 

 

EXHIBITION

 

   2023 「When we talk about us, 」秋田市文化創造館(秋田)

   2023 「TOKYO BIENNALE 2023」エトワール海渡リビング館(東京)

   2023 「あ、共感とかじゃなくて。」東京都現代美術館(東京) 

        2023  「#SP_RING_2023」 秋田公立美術大学大学ギャラリーももさだ(秋田)

2022  「信使」Messengers:TAV&TOKAS 15th Anniversary Commemorative Exhibition (台北、台湾)

2022   「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」秋田公立美術大学ギャラリーBIYONG POINT(秋田)

2021   第15回Shiseido art egg 中島伽耶子展「Hedgehogs」(東京)

2021  「Talk to the wall」Gallery16(京都)

2021  「奥能登国際芸術祭2020+」(石川)

2019  「FREMANTLE BIENNALE 2019」(パース、オーストラリア)

2019  「気配と存在」A-Lab(兵庫)

2019  「Fault line art festival」(花蓮、台湾)

2018  「行為の編纂・レジデンス2018成果発表展」トーキョーアーツアンドスペース(東京)

2018  「Sculpture by the sea2018」(パース、オーストラリア)

2017   Treasure hill residency artists solo exhibition 2017 season4(台北、台湾)

2017   お茶の京都博 和束町茶畑ビューイング (京都)

2017 「六甲ミーツ・アート芸術散歩2017」(神戸)

2017   高見島ー京都:日常の果て Gallery FLEUR (京都)

2017 「Sculpture by the sea」(パース、オーストラリア)

2016 「ゲンビどこでも企画公募」広島市現代美術館 (広島)

2016 「瀬戸内国際芸術祭2016」高見島(香川) 

2015 「越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭2015」枯木又集落(新潟)

2014 「Art Setouchi 2014」高見島(香川)

2013 「瀬戸内国際芸術祭2013」高見島(香川)

2012 「越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭2012)枯木又集落(新潟) 

 

 

AWARDS 

2021     第15回 Shiseido art egg 賞

2017     Tokyo Arts and Space 平成29年度二国間交流事業プログラム派遣クリエイター入選 Treasure hill Taipei artist village (台湾)

2016   「ゲンビどこでも企画公募」沢山遼賞

 

COLLECTION

2021 「あかるい家」石川県珠洲市

2016 「時のふる家」香川県高見島

2013 「うつりかわりの家」香川県高見島

 

COMMISSION WORK

2019    ガーデンシティー小倉(福岡)

 

EDUCATION

2020  東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程 修了

2015  東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程 修了

2013  京都精華大学 洋画コース 修了